関西営業部 2022年入社:葬祭ディレクター
山中 涼太郎
スタッフが全員、お客様目線。だから私も、安心して働けます
前職では湯灌師をしていたという山中涼太郎さん(以下、山中さん)。8年ほど勤務する中である想いが湧き、葬祭ディレクターになるべく転職を決意したといいます。
天光社を選んだきっかけは、HPにあると話す山中さん。一体どんな内容が書かれていたのでしょうか。現在、関西営業部で葬祭ディレクターとして働く山中さんに、転職を志したきっかけやお客様への想い、今後のビジョンなどを伺いました。
もっとご遺族様に寄り添いたい。湯灌師から葬祭ディレクターへと転職
―――山中さんは、前職で湯灌師を経験されたんですよね。その理由を教えてください。
山中さん:社会人になってからは工業高校で事務職として勤務していたのですが、どうにもうまくいかず……。転職を考えた際に、学生時代にアルバイト経験があった接客業をしたいと思ったんです。その中で、たまたま冠婚葬祭のお仕事に出会いました。
なので最初は、「湯灌」という言葉すら知らなかったんです。面接の前日に、「募集要項に書いてあった『湯灌』って、そういえば何だろう?」と調べて初めて意味を理解しましたね。
―――ふとしたきっかけで、葬儀業界に足を踏み入れたんですね。湯灌師として働いていた際に心がけていたことは何でしたか?
山中さん:湯灌師は葬儀社の担当者から連絡を受け、決められた時間の中で湯灌をします。そのため時間を過ぎないように、あくまでも「儀式」であることを意識して行う湯灌師がほとんどなんです。
ですが私はそれがしっくりこなくて。大切な方とのお別れに携わる者として、もっと温かい時間にしたいと思っていたんです。 そのため私が湯灌をさせていただく際は、亡くなった方を「故人様」ではなく「家族様」と呼び、「ご家族様はお風呂、お好きだったんですか?」と話していました。また、逆さ水という掛け湯をしていただくときには、「お風呂前なのでかけてあげてください」とお伝えして、親しみやすい空気をつくるようにしていました。
―――山中さんならではの、素敵なご対応ですね。そこからなぜ、天光社・千の風へと転職されたのでしょうか?
山中さん:働くうちに、「もっと長い時間をかけて距離を縮め、ご遺族様に寄り添いたい」という想いが強まったからです。湯灌はあくまでも儀式なので、60分、長くて90分ほどの時間しかいただけないケースが多く……。そこに物足りなさを覚えてしまったんです。
天光社については、湯灌師だったときから、地域のお客様に寄り添ったサービスを展開されていることを知っていました。同業他社の間でも天光社について悪い評判を聞いたこともなく、自然と選択肢に入ってきましたね。
さらに天光社について調べていると、HPを見つけたんです。そこには、ディレクターがどういったサプライズをしたかについてや、お客様からの感動のメッセージなどが事細かに書かれており、入社したいと強く思いました。
「天光社でなら、お客様に寄り添った接客ができるかもしれない」。そう考えて求人に応募し、今に至っています。
施設もスタッフも。心地いい安心感が天光社の魅力
―――現在、山中さんは葬祭ディレクターとして働かれていますよね。天光社の魅力はどんなところにありますか?
山中さん:式場も人も、心地良く安心感のあるところでしょうか。天光社は家族葬に力を入れており、自宅のように落ち着ける、アットホームな空間の式場を展開しているんです。
ディレクターもご遺族様と同じ気持ちで、まるで家族のようにコミュニケーションを取りながら、お式のサポートをさせていただくんですよね。 ご遺族様と関われるのはたった数日です。ですがそのなかで「山中さん」と名前で呼んでいただいたり、最後に「ありがとう」とお礼をいただいたりしたときは、とても嬉しく感じます。ご遺族様、そして亡くなった方に寄り添い、しっかりサポートできたからこそいただけるお言葉ですからね。
―――今までのご葬儀で、印象に残ったエピソードはありますか。
山中さん:長く入院されていた娘様をご病気で亡くしたお母様がいらっしゃいました。滞りなく葬儀を終え、ご遺骨を安置するためにご自宅に伺ったところ、ある郵便物が届いたんです。
お母様が「何だろう」と開封してみると、それは娘様からお母様宛に贈られた母の日のプレゼントで。お母様は、「あの子、最後まで私のことを考えてくれて。ああ、今日は母の日やったんだ」とさめざめと泣いておられました。
ご遺族様の人生が体現された瞬間に居合わせられたことが、今も忘れられないエピソードです。
―――葬祭ディレクターならではのご経験をされたのですね……。ディレクターのお仕事は未経験からのスタートだったかと思いますが、先輩方のサポート体制はいかがでしたか?
山中さん:わからないことがあった際はすぐに先輩へ電話で聞くようにしています。毎回丁寧に教えてくださるのでとてもありがたいです。 また天光社では、ディレクター以外にも、司会者やアシスタントといった専門スキルを持った社内のスタッフが一緒にお式のサポートをしてくれます。とても心強いですし、ディレクターである私は、ご遺族様との距離を深めることに集中できるのでありがたいですね。
ご遺族様一人ひとりに心を込めて柔軟な接客を
―――山中さんの今後の目標を教えてください。
山中さん:ご遺族様、故人様のことを第一に、固定概念にとらわれない接客を追求していきたいと思っています。
天光社は育成に力を入れており、しっかりとしたマニュアルが存在しています。ですが目の前にいるのは、大切な人を亡くされたばかりの方です。そんな方々に寄り添うにはどうすればいいか。全ての答えがマニュアルにあるとは限りません。マニュアルに込められた真意を汲み取り、自分で考えて行動することも大切だと思っています。
またそのためには、葬儀に関する知識も必要不可欠です。前職で湯灌師をしていたといっても、私にはまだまだ知識が足りていません。だからこそ、これからもたくさん勉強をして、葬儀への造詣を深めていきたいんです。
想いと知識を掛け合わせ、ご遺族様一人ひとりに合った柔軟な接客をしていきたい。それが今の私の目標です。
―――ありがとうございます。最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
山中さん:お客様に、もっと寄り添いたい。その一心で転職した私は、今まさにその想いを体現しながら働いています。
この仕事をしていると、たくさんの方々に出会います。たとえば、故人様だけに伝えたい気持ちがあり、「メッセージカードを他の方には見られたくない」と言うお客様も少なくありません。そんな時は、メッセージカードの文章を見えないようするため、折り紙に変更して差し上げています。
そうした細やかなサポートを通じ、深い関係を築き上げたからこそいただける「ありがとう」の言葉は何ものにも代え難いものです。
お客様、ご遺族様に寄り添い、近い距離感でサポートをしていきたい。スタッフもみんな、同じようにお客様の方へ向いています。だからこそ私自身も安心して思いっきり働けているのだと思うんです。 かつての私のような想いを持っている方に、天光社はとても合っているのではないでしょうか。少しでも興味があれば、ぜひ応募してみてください。