社員インタビュー

井上 麻衣子

2023年07月12日

母と一人の女性スタッフが導いてくれた、葬儀業界への道

ーー井上さんは、未経験から葬儀業界に飛び込まれたんですよね。きっかけは何だったのでしょうか。

井上さん:そうですね。私が葬儀業界に興味をもったのは、8年前の母の死がきっかけでした。

母を亡くした後、悲しむ時間もないまま病院の方から、「葬儀社を決めてください」と言われて。私が喪主を担当したんですが、葬儀については右も左もわからない状態でした。

そのとき、葬儀を担当してくれた女性スタッフの方が私に「思いっきり、泣いてください」と声をかけてくれたんです。ささいな一言だったんですが、その言葉に本当に救われましたね。

ーーそれは大きな出来事でしたね。

井上さん:はい。女性スタッフの方がそのように声を掛けてくれたのは、初めての葬儀でいっぱいいっぱいな私の様子を察してくださったからだと思います。

彼女の一言のおかげで、お葬式ではしっかり母への想いを伝えられて……。後悔が残らずお別れができたので、ホッとしました。

この経験から、私も彼女のように、葬儀に対して不安を抱く方のサポートがしたいと思うようになったんです。

ーーその後、天光社に入社を決めた理由は何ですか?

葬儀には暗いイメージがありましたが、天光社の「千の風」というネーミングと青い看板のロゴが、いい意味で葬儀会館っぽくないと思ったのが決め手でした。

ただ当時は、経験者しか募集をしておらず……。どうしても働きたかったので直接問い合わせて面接に伺いました。

ーー熱意が素敵です……!実際に未経験の葬儀会社に転職してみて、いかがでしたか?

井上さん:入社前、私の性格を知っている方からは「向いてないんじゃない?」と言われることもありました。どちらかというと、私は明るい性格なので冠婚葬祭業界のなかでも、ブライダル業界のほうがイメージが強いのではないかと。

ですが、母の葬儀を通じて出会った1人の女性スタッフの方のおかげで、未知の業界に一歩踏み出してみたいと思いました。結果的に今はこの仕事が天職だと思っています。もしかしたらこの選択は、母が導いてくれたのかなと。

スタッフ写真その2

上司から引き継いだバトンをつないでいきたい

ーー今は、エリアマネージャーを担当されているんですよね。お仕事内容を教えていただけますか?

井上さん:私は、南大阪ブロックにある7ホールのうち、東大阪エリアの4ホールを担当しています。担当エリアのお式を行うディレクター職に加えて、新人育成や部下の業務サポートなどを行っています。

ーーなるほど。エリアマネージャーになられたのには、どんな経緯があったのでしょうか?

井上さん:私の場合は、「井上さん、エリアマネージャーに合っていると思うから良かったらやってみませんか?」と、上司からお声がけいただいたのがきっかけですね。

私が入社した当時は、同期で未経験から葬儀業界に飛び込んだのは私だけでした。「未経験者でも働きやすい会社づくりをしていくには、自ら行動して現状を変えていかなければいけない」と誰よりも強く思っていたので、すごく嬉しかったです。

ーー行動力が素晴らしいですね!ただ、周りが経験者のみだとプレッシャーが大きかったのではないでしょうか?

井上さん:とてつもないプレッシャーで、正直辞めたいと思うほどにつらいときもありました。そんなとき、尊敬できる先輩が私の悩みを親身に聞いてくれて。最終的には、今の環境を改善できないか、会社に相談までしてくれたんです……。そこから徐々に制度が整っていきました。

「〜しなさい」と指示するのではなく、まず私の声に耳を傾けてくれたのがとてもありがたかったですね。

ーーさまざまなご苦労を乗り越えられたんですね。エリアマネージャーとしての仕事のやりがいは、どんなところにありますか?

井上さん:ご葬儀のお仕事はもちろんですが、マネージャー業務を通して、働きやすい環境づくりに貢献できたと感じたときでしょうか。私が入社した当時に比べて3割ほど、女性社員の比率が増えたと聞き、「エリアマネージャーにチャレンジしてよかった!」と思いましたね。

お子様の体調不良や不測の事態が起きたときは、同じエリア管轄のメンバー同士で助け合いながら仕事を進めていますよ。

ーー約5年半の間に3割の増加はすごいですね。井上さんが未経験で入社したからこその変化ではないでしょうか。

井上さん:そうかもしれません。だからこそ、尊敬している先輩がつないでくれたバトンを次は自分が手渡せるように、教わったことをたくさんの人に引き継いでいきたいと考えています。

スタッフ写真その3

思いやりは意識と経験によって育まれるもの

ーー天光社で働くエリアマネージャーとして、教育の際は何を大切にされていますか?

井上さん:天光社では1人で1式場1組のご葬儀を担当しますが、それにあたりさまざまな事務処理や市役所への手続きを進める必要があり、裏では多くの人が関わっています。決して自分1人だけで成し遂げられる仕事ではないので、関係各所への思いやりが必要だと常々感じています。

とはいえ、業務に慣れていない段階では、各所に完璧に配慮をするのは難しいもの。ですので、教育の際は葬儀に関わる一つひとつの工程について理由をもとに説明し、広い視野を身につけていただけるよう意識していますね。

スタッフ写真その4

暗い葬儀のイメージを払拭し、働きやすい環境づくりを

ーーエリアマネージャーとして、チャレンジを重ねてきた井上さん。今後の目標はありますか?

井上さん:葬儀業界のイメージを変えたいという想いがあります。「葬儀」という言葉を聞くと、なんとなく暗い印象がありませんか?

ーー確かにそうですね……。

井上さん:だからどうしても、「葬儀業界で働くのは怖い」というイメージが一人歩きしがちなんですよね。天光社では家庭を持っている方が多いので、将来的には社員のお子さんたちが、「自分達も葬儀社で働いてみたい!」と思えるような環境にしていきたいと思っています。

ーー素晴らしい志です。そのために、何か具体的に考えていることはありますか?

井上さん:小学生や中学生といった早い段階で、葬儀に関する知識を学べるような環境を整えていきたいです。私は葬儀について身内を亡くして初めて知ることが多く、「もっと早く学んでおけば」と後悔したので……。

「なんでお葬式にお坊さんを呼ぶ必要があるの?」「お経がないとあの世には行けないの?」など、子供でもわかるように、天光社を通して教えられるような場をつくっていきたいですね。

そのためにも、私がもっと環境を変えられる立場になっていく必要があります。エリアマネージャーの次はブロック長、さらに天光社初の女性管理職を目指していくつもりです。

スタッフ写真その5
スタッフ写真その6

ーー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします!

井上さん:私はこれからも、「天光社に入社して良かった」と思ってもらえるように挑戦します。家庭環境や体調面など、なかなか相談しにくい悩みをお持ちの方にも寄り添い、みんなが働きやすい環境づくりを実現したいです。

天光社では私だけでなく、誰もが新しいことにチャレンジできる風土があります。少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひ一緒に働きましょう!